審判離婚とは、調停離婚が不調に終わった際、家庭裁判所の審判によって行われる離婚を指します。
具体的に言うと、調停がうまくまとまらなかったとしても、離婚を成立させたほうが双方のためになると判断され、かつ、わずかな点の対立によって、合意が成立する見込みがない場合、家庭裁判所が調停委員の意見を聴いて、職権で離婚を言い渡すことができるという制度です。
しかし、この審判による離婚の言い渡しは、2週間以内に異議が申し出されなければ効力を持ちますが、もしこの期間内に異議が申し出された場合、審判の効力は失われます。つまり、裁判離婚とは違い、審判離婚には判決の強制力がないため、この審判離婚が用いられるケースはほとんどないのが実情です。
そして審判離婚が異議申し立てされた場合、いよいよ裁判離婚へと進むことになります。
もし、審判離婚が成立した場合は、審判の確定後に離婚の届出が必要となります。
確定の日から10日以内に、本籍地あるいは住所地の市区町村役場に離婚届を提出することを忘れないようにしましょう。
この時必要になる書類は、離婚届、審判書謄本、審判確定証明書です。本籍地でない役所に提出する場合、戸籍謄本も必要になるので注意しましょう。
渋谷徹法律事務所では、「あなたの『不安』を『安心』へ」をモットーとして、離婚問題を始め、様々な法律問題にお悩みのお客様にお応えさせていただいております。
東京都内を中心に、日本全国にお住まいのお客様のご相談に対応しております。
審判離婚に異議申し立てをしたい等、離婚に際しお困りの方は、一人で抱え込む前に、当事務所までお気軽にご相談ください。
審判離婚
渋谷徹法律事務所が提供する基礎知識
-
遺言の委託について
遺言自体は有効でも、相続人の誰もが相続手続きを行わず、その内容が実現されない可能性があります。 そこ...
-
遺産分割協議書の作成
遺産分割協議とは、共同相続人間で遺産をどのように分割するかを話し合う協議をいいます。この遺産分割協議の...
-
成年後見
成年後見制度とは、認知症などで判断能力がない人を法律的に支援・援助するための制度です。そして、常に判断...
-
遺留分侵害額請求の時効...
遺言等で、特定の者が遺産を多く受け取った場合、遺留分を有する法定相続人は、遺留分侵害額請求をすること...
-
婿養子の離婚手続き
通常離婚をする場合には、「離婚届」を役所に提出すれば完了です。しかし婿養子になっている場合は、「離婚届...
-
相続とは
相続とは、故人が所有していた財産を、法律で定める一定の親族が引き継ぐことをいい、この時の故人を被相続人...
-
遺言書発見から遺言執行の流れ
遺言が残されている場合には、その内容に従って相続を行います。遺言は、被相続人の生前最後の意思表示です。...
-
離婚裁判の費用|誰が払...
■離婚裁判とは 離婚と聞くと、一般的には、離婚届を提出して行うものを想像する方が多いと思われます。しか...
-
土地の境界線に関するトラブル
土地の境界線に関するトラブルは、そう珍しいものではありません。自分の土地の上に物を置いていたら、ある日...